狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

嚙んだら痩せるのか?

 50歳に手が届こうというおっさんが、なんでダイエットのことばっかり書いているんじゃろ。今朝は体重59.3kg体脂肪率6.1%。BMI 19.4。むしろ痩せているほうですが、ラクに走るため、若いお姉ちゃんといっしょで、あと1〜2kgは痩せたいの。(健康的のために痩せるのとは少し違いますかね)
 さて、ここんとこ体重が減少傾向にありまして。
 今までどおりの炭水化物コントロールに加えて、一週間ほど前から気をつけていることがあるんです。

  よく嚙むこと。

 ただ、それだけです。ときどき「嚙めば痩せる」と聞きませんか。ほんとかどうか、ふと気になって実践しているんです。
 食べ物を少量口に入れ、箸を置いて30回(固いものは50回)嚙んで飲み込みます。わりと早食いだった私が一回の食事に30分以上かかるので、忙しいときは困ります。この季節ですからサラダをポリポリ食べているあいだにほかのものが冷めることもあります(私は野菜→タンパク質→少なめの炭水化物、という順で食べています)。ラーメンなんて食べると伸びちゃうでしょう。それでも嚙むべし!
 たまたまなのか、私の場合、体重は減っているというわけです。

 検索すると、いろんなサイトがヒットします。All About「カロリーダウンで腸内環境も改善!嚙むだけダイエット」という記事を参考にしてみると──。

  • 唾液にふくまれる舌リパーゼ(脂肪の代謝酵素)により脂肪分解が促進される。
  • 唾液には、デンプン由来の単糖をつなげている化学結合を分離する働きもある。
  • 長い時間かけて食べると、満腹中枢が刺激され、食事量が減る。

 ということらしい。ほかにもいろんな効果を謳う人もいます。
 満腹中枢云々はよく耳にしますが、私の場合、食事量は変わってない気がするんだけどなあ。減っているのかな。
 火を使う前の狩猟採集生活では、固い食糧を丹念に嚙まれていた、という話があります。人間の歯はそのため硬くできている。それでも死ぬ頃には徐々に摩耗するそうです。炭水化物を摂り過ぎると、摩耗するまえに虫歯になっちゃうので、すぐ歯を磨きましょう。
 とくに炭水化物のドカ食いは血糖値の急上昇・急降下があり、すぐに空腹感がやってくると言われますね。糖尿病予備軍のみなさんは、ごはんを食べるにしてもよく嚙んだほうがいいのかも、ですよ。gooダイエット「咀嚼ダイエット」という記事には、ごはんを200回嚙むといい、とあります。

さて、みなさんは一口のご飯を何回くらい噛んでいますか? ここではダイエットに効果があるレベルまで噛むことを推奨したいのですが、実は案外たいへんなのです。たとえば、一口のご飯を噛む場合、充分に噛むというのはご飯が甘く感じられるまで噛まなければならないということです。ご飯はでんぷん質が多く含まれていますが、でんぷんは唾液のアミラーゼの作用で麦芽糖に分解されます。この麦芽糖が甘さとして感じられるわけです。この麦芽糖の甘さを感じる=口が消化器として充分成り立つ、ことになるので、噛む回数の目標は麦芽糖にまで分解するレベル! です。 

 ば、ば、ば、麦芽糖まで分解する!?
 甘いものが苦手な私は、嚙んでいるうちにごはんが甘くなるのがいやなんですが、背に腹はかえられない。今度やってみよう。【追記=80回もモグモグするとほとんどとけてなくなるんですが……】
 そういえば、お坊さんの小池龍之介さんが、お昼をゆっくり1時間かけて食べている様子をテレビで見たことがありました。量は少なめの定食くらいでしょうか。箸を置いて目をつむり、ゆっくり口を動かしていたのを覚えています。彼はすごく痩せてますね。