短期間だけど糖質制限生活(前口上)

 夏井睦『炭水化物が人類を滅ぼす』(光文社新書)という本を読んでから、糖質制限に興味を持ちました。もともと甘いものが嫌いなので、みなさんより糖質は摂りません。そもそもうちには砂糖がない。朝は固形物を摂りませんが、「野菜や果物のスムージーくらい飲んでくれ」という妻にしたがい黙って飲んでいます。果糖もいやなんですが、家庭円満のためです。
 昼はごはん1杯くらいの炭水化物をとり、夜はごはん茶碗半分程度。おやつも食べますが、たとえば野菜スティックを塩で食べたり、ところてんを酢醤油(付属のタレは使わず、醤油も糖質の少ないものを使用)で食べたり……といった具合です。小麦は使っているものの砂糖を使わないお菓子などもないわけじゃありません。
 夏井氏の本によれば、はからずも私はプチ糖質制限みたいです。
 ちなみに『炭水化物が人類を滅ぼす』は、人間と糖質の関係について壮大な仮説を展開した面白い本ですが、最近では単なるダイエット本みたいな売られ方をしていて少々不満です。

 さて。ここからが本題。
 糖質制限を調べると釜池豊秋『医者に頼らない! 糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術』という本に行き当たりました。江部康二、夏井睦両医師よりも先行し、しかもより完全な糖質オフをすすめています。お名前はいかにも瑞穂の国の方ですが、穀物はもちろん、芋類・果物など、まったく糖質を摂取しない生活を推奨されているのです。そのうえ1日1食。
 釜池氏は、たんぱく質も糖質も脂質も、アセチルCo-Aなるものに変換され、クエン酸回路にとりこまれるから、糖質(われわれが主食と考える米や小麦)を抜いても平気だと主張します。ケトーシス状態はむしろ正常である、と。
 過去、釜池氏は国内外のトライアスロンで何度も上位入賞しています(今は「体に悪いから」やめたそうですけど)。本は糖尿病患者向けかもしれませんが、著者自身その食生活を実践して、さらに競技もされているのです。驚いちゃった。
 持久走のエネルギー源は2種類あります。無限にも思える脂肪と、あまり貯め込めない糖質(グリコーゲン)。糖質は瞬発系の運動ですぐにカラカラになりますから、マラソンでは瞬発系の運動に切り替わる手前のペースで走り、極力糖質を温存します。それでも、少しでも糖質を蓄えるためにカーボローディングをするのが常識です。レース直前にごはんやパスタのドカ食いをするわけですね。
 釜池氏は、適度なスピードであれば糖質は使われないのだからもともと不要だ、という考え方だと思います。私も朝イチで水だけ飲んで30km以上ジョギングしたりしますが、レースペースでそれをやる自信はない。
 縄文人も芋類・ハチミツなどできっと糖質を摂っていたはずですが、穀物を食べていた弥生人と比べて、虫歯は10分の1だったとどこかで読みました。つまりローカーボ状態だったわけです。しかし縄文人が動けなかったわけじゃない。
「なんでも実験隊」の隊員である私は、完全糖質オフ&ランで、体がどうなるか興味津々なのですが、妻と生活しているので、あまり極端なことはできません。ところが、お盆に妻が出かけ、3日くらい糖質カットできる条件がととのったのです。
 そんな短期間じゃなにもかわらないかもしれませんが、糖質制限やってみます。

 実践編はこちら→8月18日「糖質完全(?)カット3日間半をやってみた」

炭水化物が人類を滅ぼす?糖質制限からみた生命の科学? (光文社新書)

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医者に頼らない! 糖尿病の新常識・糖質ゼロの食事術  かまいけ式でスローエイジング!

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