痩せたいならスーパーに行くべし

 昨夜、走り終えたあとコンビニに行ったんです。23時くらいでしたかね。信じられないくらい太った女性が、鶏の唐揚げを買っていました。……それでなんとなく考えたこと。

 ダイエット情報があふれています。あれ食べろ、これはいけない、などと食事制限の話もよく耳にします。現代の都会では、狩りや釣りに行かなくても、ほんの数分、スーパー・コンビニまでいくだけの運動量で、肉、魚、穀物、野菜、お菓子が好きなだけ入手できます。ダイエットのため材料を選べるんだから、現代人は贅沢です。
 私は体型なんてひとの考え次第で自由にすればいいと考えています。少々太っていたって健康ならいいんじゃないでしょうか。私はたまたま、趣味とはいえ、ランナーの端くれですから体重コントロールに取り組んでいます(今朝は、174cm60kg体脂肪率8.0%という体型です。フル直前の体重を維持していますが、来シーズンはあと2キロ減量したい)。

 もしあなたが、何かの事情により、本気で痩せたいのであれば……。
 まずはスーパーやコンビニで、肥満体型のみなさんを観察・研究するといいかもしれません。彼らはなにを食べているのか。太った親子がカートに積んだ買い物かごに、チョコレートやスナック菓子をザクザク入れたりする様子が目に入るでしょう。サラリーマンが集まる「大盛り無料」の定食屋もいい。大盛りを頼む痩せた人は目にしますが、「ごはんはふつうでいい」と注文する太った人はまずいません。
 ギャル曽根など「痩せの大食い」が人気を博すのはわかります。多くの人は「いくらでも食べたい。でも痩せたい」という願望を持っているのでしょう。しかし、食べても食べても太らないなんて身体、燃費が悪い。
 ダイエットの情報は五万と知っているけど、なぜかみんなが知らないふりをする単純明快な真理があります。それは《消費カロリーが摂取カロリーを上まわること》。
 私は、たいていの日本人は摂取カロリーを2、3割減らしたって栄養バランスがとれていれば何の問題もないし、労働に加え月間数百キロ走ったって平気だろうとぼんやり感じています。世界の食糧事情を考えれば、たかが趣味のためひとより無駄にカロリーを消費しているランナーが、そのぶん好き勝手に飽食していたら、世間に顔向けできない。
 炭水化物ゼロが流行ですが、極端なことはしたくないので、私はごはんにして1日1.5杯程度は食べています。朝はスムージーだけで炭水化物はゼロ、昼はごはん1杯、夜はごはん半分見当です。もちろんごはんにして2杯くらいになる日もあります。砂糖はほとんど摂りませんが、それでもごはんやパン、麺類などから、一日あたり角砂糖20〜30個分くらいの糖質を身体に入れているはず。おそらく走るには充分な量です。
「月間200km走っているのに体重が減らない」というランナーもいます。彼らと飲みに行くと、揚げ物など高カロリーなものをバンバン注文します。一方、痩せたランナーはメニューをじっくり眺め、サラダを頼んだりするのです。「運動すると炭水化物が旨い」と言うランナーもいます。米や小麦粉の穀物より純度の高い炭水化物・砂糖が好きな人もいます。コーラやスポーツドリンク、お菓子、ガリガリ君を愛好するランナーは数えきれません。べつにいいんです。体型を気にしなければ。
 しかし本気で痩せたいなら、ほんの1週間、砂糖の入ったお菓子とお米と小麦粉と根菜とビールと日本酒を断てばいい。すぐに馴れるし、体重は落ちます。私は朝イチで、水だけ飲んで30kmくらい走ることがありますが、その程度なら低血糖で困ることはありません。ただ、広島風お好み焼きと夏場のビールはやめられませんけどね。酒に関しては、糖質制限派のみなさんガ焼酎やウイスキーなどの蒸留酒ならオッケイと言われるので、うちではなるべくそっちにしています。