こちらのエントリーからの続きです。
足を外旋する意識をもつ
脚の外旋というのは、極端にいえばバレリーナが両足を股関節から下をまるごと外にひねっている状態です。ターンアウトですね。フィギュアスケートでもお馴染みです。
いろいろ読む限り、ターンアウトは骨盤が寝ているとできません。身体の硬い私は外旋なんてできやしませんが、ストレッチのさい、骨盤を前傾させると少しは可動域が広がることが実感できます。爪先が外を向いていても膝が内側を向いているのは膝下外旋というそうで、股関節自体は開いていません。
小田伸吾『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』(大修館書店)第一章には股関節の外旋についていろいろ書いてあります。たとえば、
股関節は、本来少し外旋しているくらいがニュートラルと考えてください。立位姿勢で、膝頭がまっすぐ前を向いた位置を0度とすると、解剖の本によれば、通常の人は、最大外旋角度が60度くらい、最大内旋角度が30度くらいになります。したがって、その中間角度は、10〜15度外を向いた角度で、これがニュートラルな股関節の位置になります。とくに外旋筋群を緊張させなくても、自然にわずかに股関節が外旋した状態になるようになった人は、この状態がまっすぐ(0度)という感覚になります。
ふむふむふむ。
外旋すれば、足の小指側に体重がかかる(アウトエッジ感覚)ことで身体が安定し、身体を前に運びやすくなるそうです。
小指はアクセル
内旋気味で立っていると当然ながら親指荷重となります。ここからは中村考弘『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)を参考にします。
その大きさと器用さから趾の中でも一番力があるようなイメージがあるためか、この親指で体を支えたり地面を蹴って進むイメージを持っている人が多いようです。ところが実際は逆で、親指は "ブレーキ" 的な役割を担っています。
これを最初に読んだときは驚いてしまいました。
ランナーならば大腿四頭筋(太腿の前面)がブレーキのための筋肉と知っているはず。急坂を下ったわけでもないのにランニングでその部分が痛んだら、ブレーキをかけながら走っていることになります。親指はまさしく「太ももの前面にある大腿四頭筋に繋がってい」て、親指荷重だと「股関節にブレーキをかけるのです」とありました。
小指の鍛え方が書いてあり、なかなかユニークな一冊です(そういえば『誰でも速く走れる骨ストレッチ』にも、「親指はブレーキ、小指はアクセル」とあったっけ)。
走るために連動させる部分
縷々書いてきましたが、私の場合、《課題3》に限ってまとめれば、以下のように連動させればいいのだと思います。
広背筋の筋トレ=骨盤のひきあげ=足の外旋=小指。
具体的に、足の外旋・小指の鍛錬については、上記の参考書を何度も読んで考えたいと思います。