狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

完踏記……萩往還マラニック70kmの部 2013/5/4

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萩往還マラニック70km(HPに実際は68.9kmとあり)の部に参加しました。

昨年の防府読売マラソン後の飲み会およびFacebookで、高校の同級生ランナー十数人に呼びかけたのです。「来年、萩往還を走ろうで。一番短い70kmなら完踏はみやすい(簡単)じゃろ」言うてね。私の提案に3人 の勇者が手を挙げました(M田くんは提案に応じたのではなく、私の口車にのせられたと表現していたような……)。

Facebook上でやりとりしながら、装備などの研究をしました。

写真、左から2人が広島県、3人目(私)が東京都、右端が北海道在住です。

5月の連休に広島で集合。2日夜は広島市内のランナーが集まる店でビール&カーボ&作戦会議。3日夜は山口・湯田温泉で一泊、ビール&カーボ&作戦会議。

そして迎えた4日の朝6時過ぎに、みんな連れ立ってスタートしました。

えいえいおー!

ファンランのつもりですが、目標を一応8時間に設定しました。後半のほうがきついという話なので、往路3時間半、復路4時間半が目安かな。登りは基本的に「歩き」……と決めたわけじゃないけど、上り坂が苦手なこともあり、そうならざるをえません。

250kmの部、140kmの部のランナーに声援を送りながら進みます。

アスファルトの下り坂をバンバン飛ばしたら足にきました。20kmでズーンと重くなり、「あと50kmもあるのに……」と不安です。左ハムに違和感があり、芍薬甘草湯エキス1包を飲みました。

……そうだ、装備を書いておかなきゃ。
揺れにくいホグロフスのボトルポーチ。
0.5L程度のボトル(持参コップの代わり)。
VESPA Hyper2つ分を水で薄めたのを入れたソフトフラスク。ボトルポーチに別のポーチを装着し、ソフトフラスクはそこに仕舞いました。芍薬甘草湯2包、スポーツミネラル2袋、ソイジョイ2個、ロキソニンと胃薬各2錠。
キャップ、Tシャツ、短パン、アームガード、カーフガード、グローブ。
ソックス、adizero JAPAN2。
(70kmはザックとポールは不要と判断。トレランシューズのランナーもいました)

3時間15分くらいで折り返し地点に到着。弁当が出たのでおにぎり2個を急いで腹に詰め込みました。昼食のつもりでしたがまだ9時過ぎだったんですね。

ここでトラブル発生。

折り返し地点に送った荷物が先方の手違いで行方不明になったのです。入っていたのは復路用のソフトフラスク(やはりVESPA Hyper2つぶんを水で薄めたもの)とちょっとした補給食。不安定なGarmin910XTJが途中でダメになったときのため、310XTも入っていました。

スタート地点の係員の方のミスだから折り返し地点で文句を言っても仕方ありません。後半はエイドのスポーツドリンクと補給食に頼ることにして出発しました。

トラブルによるタイムロスもあり、再出発したときは3時間33分が経過していました。脚にたっぷり乳酸が溜まってます。エイドに寄るたび「山はあといくつ?」と訊ねました。山登りしているときは、時々すれ違う「35キロウォークの部」の女の子(なるべく可愛い子を選択)に「頂上はまだ?」と質問し、気の毒がられる始末。

50kmあたりは体温が下がった気がして参りました。初マラソンのときみたいに体が固まってます。それでも一歩進むごとにゴールに近づく……はず。

途中から、前後に見える70kmの部のランナーは1人だけになりました。その男性は登りが得意みたいです。下りが得意な私とは抜きつ抜かれつでした。一度 コースアウトしそうになったのを教えてもらいました。山口市はそこそこ雨が降ったようで、地面に描かれた矢印が見えにくくなっていたんですね。

最終エイドで、ラスト4.5キロは下りと聞いて勇気が湧きました。ただしそのうち1キロは石畳の急坂で走れません。石を敷き詰めた昔の人も偉いけど、今日ばかりはアスファルトを発明した人を顕彰したい。5月4日はアスファルトの日だっ!

歩き癖がついていてしまい、舗装路に出てもつい止まりたくなるのには我ながら呆れました。目標8時間はクリア確実だし、躍起になることもない。でも、私は 70kmの部のランナーなんです。140km、250kmの人たちと歩くのは失礼だと思い、目につく背中を追いかけました。

残り2.5キロくらいかな。追い抜こうとした140kmの部の女性から、「この道、合ってますか?」と話しかけられました。

私は彼女を目標に走っていたのでコースに確信がもてません。後ろを振り返ると、グリーンのゼッケン(70kmの部)が猛然と追ってきます。小さくてよく見えないけど、ウエアからして、例の抜きつ抜かれつの男性に思えます。

「後ろからも来てますから」
「その人もこっちを追っているだけかも」
「しかしお嬢さん、ま、ここはひとつ、進む一手ですよ」
 逃げたい気持ちも手伝って鷹揚げなセリフを吐き、一目散。(さいわいコースは合っていました)

ゴールは7時間39分3秒。後半は4時間6分って感じでしょうか。

抜きつ抜かれつの彼や、終盤話したランナーも無事戻ってきて健闘を称えました。ほどなく同級生も全員無事ゴール。フル未経験のN村くんが8時間ちょっとで平然と走ったので驚きましたわ。

翌朝は、太腿前面が痛んでしかたありません(石畳の急坂などでブレーキをかけざるをえなかった)。ヨチヨチ歩いて新幹線に乗り、東京に帰りました。70kmでこれだもの、250、140kmのみなさんは本当にお疲れさまです。

そういえば、行方不明になった折り返し用の荷物は、ゴール後、1時間以上経って受け取れました。ほっ。そのトラブルを除いて、運営やスタッフのみなさんにはまったく不満はなく、感謝しています。ありがとうございました。

来年ですか?……また秋冬に考えます。^^


70kmの部は実測68.9kmとのことですが、Garminの計測では66.32km。GPSは坂道を考慮していないということでしょうか。ま、細かいこたあ、どうでもええんです。
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 完踏485人中25位でした。