狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

つくばマラソン、まずまず満足(ネットではサブ3.5) 2010/11/28

誕生日から2週間。45歳で最初のレースです。

浅い眠りでしたが、5時間くらいは夢のなかにいた模様。フル前日にしちゃ寝たほうです。会場着は午前8時過ぎ。今回は事前にゼッケンなどが郵送されたため受付の手間が省けました。2年前とスタート地点が変わっていて、わかりづらい。つくば大学は広いんです。9時頃、その気はなかったがトイレへ。すごい行列です。20分ほど並んだけど諦めてスタート地点に向かいました。快晴。走るには暑いかも。直射日光に弱いくせに晴れ男なんだなあ、私は。

スターターの谷口浩美さんが「転ばないように」と、おそらくお決まりのスピーチをしたあと、予定通り9時半に号砲が鳴りました。スタートラインをまたいだのは3分5秒後です。

今年1月に勝田全国マラソンで3時間52分43秒(以下、タイムはすべてネット)とサブフォーを達成し、青梅マラソンにも満足したら、まるで気が抜けてしまいました。3月の荒川が強風のため中止になったあたりで、モチベーションが完全に低下。念のためエントリーしていた4月のかすみがうらには迷った挙げ句一応参加。暑さにやられて10キロで失速し、4時間20分41秒と、初フルより悪い結果になりました。

でも、かすみがうらの失速で一念発起できました。3時間半を狙う練習をすれば、もともと持久走の苦手な私だって3時間45分くらい切れるかもしれない。少し強い負荷で鍛えなおすことにしたんです。

まずは減量。174センチ体重66kgから7kg強落としました。田中宏暁先生の理論を実践したのです。1kg減でタイムが3分速くなるというのを信じれば21分タイムが縮まるはず。古典的カーボローディングもやりました。

また、秋の大会で苦しくなったときに、「自分はこれをやったんだ、がんばれ」と自らを鼓舞するため、いくつかの課題をクリアしました。

 ★月間走行距離300kmを途切れさせないこと。
 ★5時間走で50km走ること。(9月の小金井5時間走で達成)
 ★30km走を何度もやること。
 ★30kmのペース走(キロ5分内)の達成。
 ★15kmのBUで、各5km25分→24分→22分半の達成。(岩本コーチ流BU)

5kmごとにタイムを設定すると、余分な2.195キロが重くのしかかります。いわゆる30kmの壁なども意識せざるをえません。距離ではなく「1時間ごとに何キロ走るか」を念頭に置きます。つくばでの目標は、3時間30〜40分でした。1時間12kmずつ、3時間で36km走りたい。さすれば、いつの間にか30kmや35kmの壁をやりすごせます。残りの6キロ余りを仮に5分/km弱で走れば3時間半、失速しても6分/km前後で進めば3時間40分を狙えるはず。絵に画いた餅……いやいや、やってみせます。

つくばのコースはほぼフラットですが、左右に傾斜している区間があり、これが曲者でした。前回28キロで両足が痙攣したのはこのせいかも。斜度の弱そうなところを探しました。

ハーフはネットで1時間45分14秒(グロス1時間48分19秒)。

最初の5kmをゆっくり入ったのでまずまず計算通りです。以降、5'00/km以内をほぼ守り「3時間36キロ」の設定は少し多めにクリア。いつか失速するにちがいないと思うもののスピードは落ちません。「あと5キロ」の標示を通過したとき時計は3時間5分1秒でした。

22分を切ればグロスでサブ3.5ですが、現実的には厳しい。ペースを死守し、ネット3時間半切りに照準を合わせました。

少しペースアップして結構追い抜きました。息があがってきたので「俺はこんな練習をしたじゃないか」と唱えようとしたのですが、次々に浮かんでくるのはラン仲間からもらったSNSでの応援コメントです。

40kmで左足が攣りました。でも身体の真下(気持ち後方)で着地することを意識すればごまかせることを勝田で学びました。なんでも経験しとくもんです。事実、最後の短い坂道でツイ前方に着地したもんだから、途端に右足まで攣りました。

しかし残り2キロだったのが不幸中の幸い、ハイテンションで乗り切れました。ゴールでバンザイをしてみたら、両足に電気がビリビリッと……。でもまあ、フィニッシュラインを越えてしまえば問題なしです。自己ベストを23分35秒更新できました。

 記録 グロス 3時間32分14秒/ネット 3時間29分09秒

今回のつくばは苦しかった印象がありません。一瞬で終わった感じ。後半のタイムが前半より1分19秒も速かったのは自分でもビックリでした。ネガティブ・スプリットを経験できるなんて思っていなかったのです。

グロスの3時間半切りは、次か、次の次のマラソンでの、いい目標になります。サブフォーのあとの燃えつきたような脱力感はなく、またボチボチ練習を再開できそう。

以下は、ガーミンの記録です。キロ標示と少しづつ(最終的に300メートル近く)ずれたので、あくまで参考です。

 5:26-5:07-5:22-4:56-5:00(〜05km/lap25:53/25:53)
 5:00-4:50-4:47-4:48-4:52(〜10km/lap24:19/50:12)
 5:02-4:55-4:54-4:51-4:54(〜15km/lap24:39/1:14:51)
 4:54-4:51-4:53-4:54-4:52(〜20km/lap24:26/1:39:17)
 4:50-4:48-4:57-5:02-4:54(〜25km/lap24:33/2:03:50)
 4:52-4:53-4:53-4:51-4:55(〜30km/lap24:27/2:28:17)
 4:56-4:53-4:54-4:54-5:03(〜35km/lap24:42/2:52:59)
 4:52-4:52-4:46-4:47-4:54(〜40km/lap24:13/3:17:12)
 4:56-4:46-2:13(〜42.47km/lap11:55/3:29:09)
 ……42.195km/ネット3:29:09/グロス3:32:14/4:57/km/種目順位2083/9234


《あらためて、2014年3月の感想》
ネガティブスプリットは、いままで12回くらいマラソンを走ったうち2回ありますが、この年のつくばマラソンは自分でもできすぎだと思います。4月のかすみがうらで失速して以来、目標を定めて真剣に取り組んでいたことがわかります。

3時間半切りのために必要だと言われることを全部やりきった(当時はヤッソ800を知らなかった)ところ、ネットではありますが本当にクリアしてしまった……という感じです。体重59kgで走っていたですね。いまは60kgくらいでレースを迎えます。

やはりサブスリーのためにはもっとしぼらないと。

ちなみに、翌2011年3月に予定していた板橋Cityは震災のため中止となりました。妻のほうの親戚が宮城・南三陸で被災したのでしばらく走る気になれず……。世のために役立てるための体力をマラソンで空費している自分に嫌気がさし、一時期走るのをやめようかとも考えました。