狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

サニブラウン選手の走り方


 私は山縣亮太選手の追っかけなんですが、今回の日本陸上選手権は、予選の走りを見て調子が悪そうだったので、大阪・長居行きはやめました。足首の故障がまだ影響しているんじゃないかと思います。
 100m決勝はテレビで見ました。10秒0台の記録をもつ選手が5人もいるなんて、とても豪華なレースです。サニブラウン選手の成長ぶりに驚きました。山縣選手は残念でしたが、きちんと調整して国内のレースでがんばってください。
 リンクの動画をじっくり見ればわかりますが、正面から観察すると、サニブラウン選手は、誰よりも身体をS字状にくねらせて走っています。別の情報によると、海外で体幹トレーニングすることで、この動きをしても軸がブレにくくなっているんだそうです。
 S字の動きは短距離のみならず中長距離でもアフリカ系の選手に多いという印象です。この動き、体側の一方が伸びているときに逆側は縮んでいます。筋肉の話をすれば、伸びている体側の大腰筋は緊張し、逆側は弛緩しています。
 支持脚に体重がのって地面反力を得られる、ということもあるでしょう。また、からだをS字に使うことにより大腰筋の伸張 - 短縮サイクル(ストレッチショートニングサイクル)を利用しているんじゃないかと思うのです。キックした足が後ろに流れようとする瞬間、同じ側の体側が伸び、足と背骨にまたがる大腰筋が伸張します。筋肉は伸びると反射的に短縮し、足が戻ってくる……。
 高岡尚司さんがおっしゃる上半身の台形の動き(右側の肩と骨盤のラインが伸びているとき、左側が縮んでいる状態)は、サニブラウン選手のS字のことだと思ってます。

ゼロベースランニング 走りの常識を変える!  フォームをリセットする!

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!

 

藤井聡太四段、29連勝。

6月26日は、藤井聡太四段の対増田康宏四段戦、ネットで観戦していました。最年少プロの記録を更新した藤井四段14歳。AmebaTV の企画(非公式戦)あたりから指し手の正確さに驚き、注目しています。

対増田四段戦は、藤井四段にとっては29連勝を賭けた竜王戦本戦トーナメントでした。新四段がここまで勝ち上がることだけで快挙なのに、デビュー以来他棋戦も負けてないなんて……。

お昼どきなど、ワイドショーも見ましたよ。いまじゃ野球中継さえほとんど見なくなった私をテレビの前に座らせるなんて、すげえぜ、藤井四段。

相手の増田四段も注目の十代棋士です。前期、新人王戦の優勝者ですから、強敵です。上記 AbemaTV の非公式戦では、藤井四段に▲9七玉という印象的な受けを見せられて負けたので、必勝を期しているにちがいない。

竜王戦の持ち時間は各5時間。後手・増田四段があまり見たことのない引き角から積極的に仕掛け、中盤は藤井四段が少し苦しい感じ。ネット中継を見ていても私と同様の印象らしい。加藤一二三九段だけはテレビで藤井四段がかなりいいというお見立てでしたが……。プロの将棋に対して失礼ですが、と金ならともかく、増田四段が金で飛車を取りにいく筋にやや違和感を覚えました。

そういえば、テレビは、30年前に、歴代トップの28連勝を記録した神谷広志八段にもスポットライトを当てていました。おもしろいおっちゃんです。自分の連勝記録を抜かれたくないと正直に吐露していましたね。

対局するたび藤井四段の食事が話題になります。勝負メシとかいってね。同じもの食べても頭は良くならないし、彼がグルメってわけでもなかろうに、将棋の内容が理解できない人は周辺情報が楽しいのかもしれません。いちおう書くと、昼は豚キムチうどん(みろく庵)、夜は五目チャーハンが品切れでわんたんめん(紫金飯店)に変更。結果的にメンメン戦法。対する増田四段は、昼がミニとんかつ定食(みろく庵)、夜がヒレカツ定食ライト+肝吸い(ふじもと)と絶対カツカツ連射攻撃です。増田四段のお茶目さを見た気がしました。ただ、ミニとライトだったのが気になります。

(脱線しますが、将棋界には、脳のエネルギー=糖質という考えが強く、甘いおやつも積極的に摂ります。顕著な例が、加藤九段の板チョコ10枚バリバリ伝説でしょう。枚数に関しては諸説ありますけど。私は人間に糖質は不要と考えていまして、その根拠の1つが「虫歯になるから」です。もちろん太る原因にもなります。糖質を食べると加藤先生みたいになるのかな。お元気ではありますが)

藤井四段がどうやって反撃するのか私には見えなかったんですが、▲7七桂〜6五桂が機敏でした。▲7五角と▲1五角の二枚角で要所を押さえ、バシッと▲5三桂打!

自陣は飛車打ちに弱い形に見えますが、打たせるヒマを与えない攻撃で、きっちり寄せきりました。増田四段のしのぎかたも素晴らしく、いい将棋でした。

藤井四段、歴代単独トップの29連勝。

本当に強い。今日も角と桂の使い方に感心しました。

羽生善治三冠がデビューしたときは、もっと荒削りで、悪い将棋を逆転するような展開も多かったのですが、藤井四段は序中盤で差をつけられることが少ないのです。小学生のときに、大人にまじって詰め将棋の解答選手権で連覇するなど、終盤の読みは正確です。彼だって人間だもの、何度かミスもしたようですが、動揺して大崩れしなかったところがまた素晴らしい。

結局、予定していた練習はだいぶんサボりました。でも、彼の将棋は楽しい。もう少し練習時間を奪ってくれてかまわんよ。

ドラえもん、100m、要領の話、その他。

f:id:mugibatake40ro:20170621031715j:plain

平成23年8月24日付の賞状が出てきました。平成23年って何年前?……ジーガシャガシャ、ジーガシャガシャ……6年前か。となると西暦で……ジーガシャガシャ、ジーガシャガシャ……2011年。東日本大震災の年ですね。

その日、いつものように、仕事しながらTBSラジオ「小島慶子キラ★キラ」を聴いていたんです。ちょうど聴取率調査週間(2ヶ月に1度の、いわゆるスペシャルウィーク)でして、毎日一番いいメッセージに3万円をあげる、という企画をやっていました。

その日のテーマは、「藤子不二雄と私」でした。ああ、そういえば……と書いたのが、次のメッセージです。送信済みメールに保存されていたのをコピペします。

勉強もスポーツもできず、コンプレックスだらけで鬱々と過ごしていた高校1年のこと。

当時小学生の妹が読んでいた学年誌に《足が速くなる方法》の図解が載っていました。走るポーズをしたのび太の横で、指示棒を持ったドラえもんが《走り方》を解説しています。ドラえもんは「アゴを引け」とか、「つま先で走れ」とか、「腕を振れ」、などと解説していました。

私は「そんなことで速く走れるなら誰も苦労はしないよ、フン」と雑誌を放り投げました。

翌週、たまたま100M走の計測がありました。どうせ今年もクラスのビリ争いするんだもの、騙されたつもりでドラえもんの指示通りに走ってやろう、とスタート。そしたら、あら不思議、13秒前半で走れ、上位に入ったのです。ゴールしてタイムを聞いた瞬間、空の色が明るくなりました。

それから私は活発に外で遊ぶようになり、性格も明るくなりました。

100Mのタイムも最終的に12秒半ばまで伸びました。

ありがとうドラえもん!

私のメッセージがラジオで読まれました。誇張はありません。将棋と読書が好きなインドア派で、それ以前は、いまほど快活ではなかったのです。

パーソナリティの小島慶子さんとライムスター宇多丸さんが勝手に盛り上がります。

「この人すごい。クラスのいじめられっ子だったのに(いじめられっ子だなんて書いてない)、ドラえもんの指導でクラスで一番になったんだよ(一番だなんて書いてない)。リアルのび太じゃん!」

ドラえもんの漫画に直接影響を受けたエピソードではないので、まさかとは思いましたが、なんとその日のメッセージ王に選ばれ、3万円を獲得したのでした。

写真はその証拠です。^^ 頂戴した3万円のうち1万円は妻に進呈し、あとはシューズ代と飲み代に消えました。

★   ★   ★

以下、蛇足。

上記のとおり私は将棋部でした。空が明るくなったとき、「将棋なんてやってる場合じゃねえな」と感じました。その年の夏休み、団体戦で広島の代表になって全国大会に行き、ベスト8という結果でした。私はそれで満ち足りて将棋をしばらくやめました。今はネットでたまに早指しする程度で、もっぱら観戦です。藤井聡太四段がとても強いことくらいは理解できます。

私、ドラえもんのおかげで100Mのタイムが伸び、「世の中、要領がわかれば大きく伸びることがある」と学習しました。受験勉強の要領を理解するのに人より長くかかってしまい、浪人しましたけど。ただ、短距離が少し速くなっても長距離はほとんどビリのままでした。「要領よく」マラソンが速くなる方法はわからんままじゃけん。

ホグレルでほぐれるのか!?……経過報告その2

 動的ストレッチ・マシン「hogrel」を7種類設置したジムに通い始めて4ヶ月半。ほんとうは毎週3回くらい通いたいんですが、2.5回くらいになっています。

 経過報告その2です。
 正直、股関節は硬いまま。やや外旋の動きが出てきたかな、という感じです。
 骨盤の前傾が深くなりました。Powerbreathe を始めたのとも関係ある気がします。骨盤の前傾角度が大きければいいというわけではないのでしょうが(通常の姿勢で前傾がすぎると反り腰になります)、可動域があれば、ランニングに必要な前傾角度を保ちやすくなるんじゃないかなあ……?
 骨盤が前傾すると胸の位置が高くなり、肩胛骨が下がります。確実に肩胛骨がよく動くようになりました。
 課題は股関節です。

 ところで。
 ランニングフォームで参考にしているのはモハメド・ファラー。
 Instagramを見ると、上半身裸で走っている動画が多いので勉強になります。

弱点克服(2)……呼吸筋を鍛える。

f:id:mugibatake40ro:20170608170319j:plain

 先日、あるトレーナーからまだまだ呼吸が浅いことを指摘されました。胸も腹も、360度使って息を吸ってみて、と言われてやってみるんですが、肋骨がまだまだ膨らんでいない、つまり胸郭で息を吸えていない、とのこと。中1のとき、肺活量がクラスで最低だった屈辱が甦りました。

 そういえば、うちに、POWERbreathe(Heavy) という商品があったぞ(黒はもう廃番なのかもしれないので別のをリンクしました)。
 あるイベントで当たり、何度か試したのです(のちに、猫ひろし選手が使っていると著書で知りました)。効果はありそうですが結構きつい。手入れが面倒なこともあり、じきに使わなくなりました。
 死蔵していたそいつを見つけだし、毎日2回、使っています。吹奏楽部の生徒がペットボトルをくわえて吸ったり吐いたりするのと同じ原理なのでしょう。説明書は捨てちゃったけど、肺から全部空気を抜くつもりで吐き、一気に胸に吸い込むというのでいいはず。それを30回、1日2回やります。
 底の部分をひねると、吸う空気が少なくなり、負荷が高まるんです。黒いモデルは(赤も同じなのかな)高負荷モデルなので、目盛り「0」でもけっこうきつかった。1週間ほど経ってから、負荷を「1」に上げました。呼吸に関する筋肉が筋肉痛っぽくなっているのが自覚できます。

 しばらく使って、姿勢に変化がありました。ぼんやりしているときも、自然に骨盤が立ち、胸をひらいていることが多いのですよ。
 呼吸と姿勢について書いた本を検索したところ、「TARZAN」2016/12/8号がヒット。特集は、ずばり「呼吸と姿勢」です。早速入手しました。
 なかなか面白い内容でした。知りたいことがたくさん書いてある。たとえば、息を吐くときは、内肋間筋、外腹斜筋、腹直筋、内腹斜筋、腹横筋が、吸うときは僧帽筋、斜角筋、胸鎖乳突筋、外肋間筋、横隔膜が使われる、とあります。さらに、脊柱起立筋と腹横筋の抗重力筋で姿勢をただして胸郭を拡げることが大事だとそうです。なるほど、やはりそうか。この雑誌は永久保存版だな。
 呼吸筋を鍛えることでこれ以上速くなれるかどうかわかりませんが、少なくとももうちょっと人間らしい呼吸と姿勢を得られるはずです。

 ところで。
 面倒だと書いた POWERbreathe のお手入れですが、これまた、ひとにもらって使用していなかったメガネ洗浄器があるのを思い出しました。メガネ屋の前に置いてあるような超音波クリーナーです。「シチズン 超音波洗浄器 SW1500」っていうんだ。あの人、こんな高価なものくれたんだな。よほど私のメガネが汚れていたのかも?
 メガネに限らず、貴金属などいろんなものを洗いなさいと説明書に書いてあったはずです。ちょうど POWERbreathe が浸かる形でしたので、それに水を入れ、数回使用したあとで洗滌しています。2回に1度くらい、重曹を少し加えます。それが正解かどうかわかりませんけど。

POWERbreathe (パワーブリーズ) プラス スポーツ (重負荷) レッド

POWERbreathe (パワーブリーズ) プラス スポーツ (重負荷) レッド

Tarzan(ターザン) 2016年 12月8日号[呼吸と姿勢]

Tarzan(ターザン) 2016年 12月8日号[呼吸と姿勢]

猫ひろしのマラソン最速メソッド (SB新書)

猫ひろしのマラソン最速メソッド (SB新書)

シチズン 超音波洗浄器 SW1500

シチズン 超音波洗浄器 SW1500