狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

走れない日々と神野大地選手

 ん〜と、今週はあんまり走れず……。
 月・水・金・土とジムで「ホグレル」(帰宅はジョグで4〜5キロ)をやるつもりが、月曜日は仕事でダメ。火曜日にインターバルをやるつもりが仕事でダメ。木曜日に練習会に参加したものの、4:25/kmペースで走っているうちに苦しくなり、5kmでリタイア(どうしたんだろう?)。
 ダメダメでした。日曜日は30kmジョグのつもりですが、こんな時間まで仕事になってしまいました。まもなく午前3時。
        ★
 明日(今日?)19日は青梅マラソンがあります。応援に行けないなあ。残念。

 箱根駅伝をあまり見ない私でも、神野大地選手(コニカミノルタ)は学生時代から好きなんです。100%力を発揮して、前に選手がいても食らいつこうとする気持ちを感じます。青学の選手はいい意味で型破りで面白い。「駅伝で燃え尽きておしまい。あるいは実業団で駅伝中心の練習をする」という風潮を、どんどん変えていってほしいものです。
 2月5日の丸亀国際ハーフマラソンは、テレビを視ながら大迫傑選手と神野選手を応援していました。カルム・ホーキンス選手(英国)の美しいフォームも観察しましたが。
 次の引用は、東京新聞に載っていた神野選手の記事(2017/2/7夕刊)より。

 (略)「平地でも神野、と言われるように」。卒業後も大学時代に指導を受けたトレーナーと個人契約し、体幹強化を続けている。
 走りを安定させるとともに、身体にねじりの動きも加えることで推進力が増した。丸亀ハーフでは「大学時代と比べるとダイナミックになった」というフォームで、2年前の丸亀で出した事故記録を17秒更新した。

 とありました。
 胴体主導で走ろうとしている私、「ねじりの動き」という文言に反応しました。
        ★
 今年から1日おきにジムで柔軟性を改善しようとしていますが、しょうがねえ、ジムに行かない日は「青トレ」をやろう。走る時間が削られるけど、最後の悪あがきだ、なんでも試してみよう。

青トレ: 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ

青トレ: 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ

 

『2時間で走る』感想。

2時間で走る:フルマラソンの歴史と「サブ2」への挑戦

2時間で走る:フルマラソンの歴史と「サブ2」への挑戦

 

 エド・シーサ著・菅しおり訳『2時間で走る』の感想を書きそびれていました。2度読んだんですけど。
 サブタイトルは《フルマラソンの歴史と「サブ2」への挑戦》。圧倒的な強さを誇るアフリカ系ランナーの強さの秘密に迫りつつ人類の夢「サブ2」への展望を書いた一冊。同時に、フルマラソンの歴史について学ぶこともできます。原著『TWO HOURS』は2015年に刊行されたようです。
        ★
 著者が主に取材して中心に据えているのは、ジョフリー・ムタイ。2011年のボストンマラソンで2時間3分2秒という驚異的なタイムを出しますが、非公認コースのため世界最高記録には認められなかったあの選手です。
 現在、中長距離界を席捲しているのはカレンジン族ら有能なアフリカ系ランナーです。彼らは代々高地に育ち、体型に個人差はあれど、総じてランニングエコノミーの高い、細くて長い脚を持ちます。近年ランナーのプロ化やレース賞金の高騰が進んだことで、一攫千金の夢をみる若者がトレーニングで日々切磋琢磨しているのです(ドーピング疑惑についても書かれています)。DNAに、中長距離に有利な配列があるかどうかはまだ確定していません。
 これらは以前読んだ『ケニア!  彼らはなぜ速いのか』などとも共通しますが、本書はもっと多岐にわたる話題を提供してくれます。
 たとえば、19世紀には長距離の「歩行競技」が行われていて徐々にマラソン化していったこと。ハイレ・ゲブラシラシエの世界最高記録樹立の戦略、日本に留学しオリンピック北京大会で優勝したのち事故死したサムエル・ワンジルの生涯……などなど。私が大好きな『パーフェクトマイル』ともちょっとだけ重なりました。
 サブ2が可能か否かの論争や、どんなコースや条件ならタイムが出るか、という美しい夢想もあり、とにかく盛りだくさんなんです。
 空中分解しそうなくらい情報が多いのに、ひとつの物語としてまとまっているのは著者の構成力の高さだと思われます。
 
 それにしても……1908年のオリンピック・ロンドン大会で、ウィンター城をゴールにしたいがために40キロ(25マイル)から42.195キロ(26マイル135ヤード)に延伸された距離の恨めしさといったら! あのまま40キロが標準であれば、私はサブ3をやっているし、すでに人類はサブ2を果たしているのてす。
 でもまあ、2.195kmがマラソンのえもいわれぬ魅力なのですよ。
 そう考えておきます。
        ★
 以下、少し余談を。
 ジョフリー・ムタイのフォームです。2011年のニューヨークシティ・マラソンの21マイル地点。著者は本書でこの動画を《効率のいい走り方の見本》として紹介しています。《そのときのムタイは一マイルを四分三一秒という、フルマラソンで二時間を切るペースで走っていた》(13ページ)とか。ムタイの身長は170cmと書かれていますが、国際陸連によれば186cm56kgだそうです。
 私が注目するのは、もちろん上体の使い方です。

ケニア! 彼らはなぜ速いのか

ケニア! 彼らはなぜ速いのか

 
パーフェクトマイル (ヴィレッジブックス N ハ 3-1)

パーフェクトマイル (ヴィレッジブックス N ハ 3-1)

 

ホグレルでほぐれるのか!?……経過報告その1

 動的ストレッチ・マシン「hogrel」を知ったのは11月のこと。近所のジムに置いてあるのを知り、今月から通い始めています。週に3〜4回通うつもりです。ほんとにこれで私の身体がほぐれるのか、ときどき書くことにします。

 ホグレルは軽い負荷で、肩胛骨や骨盤を動かし、可動域を拡げるもののようです。体験ふくめて3回行きましたが、まだ認知度が低いのか、空いているのがありがたい。
 自分の身体の硬さには、ほとほと呆れています(いずれ思い出話を書きましょう)。体育の授業で前屈をさせられたら、マイナス10cmあたりでにっちもさっちもいかず、膝を曲げてごまかそうとしたら、体育教師が私の膝頭を棒でツンツン突くのです。

 ジムに2月にきちんと入会して、2度やりました。
 経過報告その1です。
 いつも伸びないところを伸ばすからか、低負荷なのに筋肉痛になります。^_^;;
 2度目をやったあとの翌朝は、お腹のなかにボーリングの球でも入れたような、独特の筋肉痛でした。風邪気味だったこともあり、夕食前にすこし寝ました。夢うつつでしたが「あ、痛みが取れていく」とはっきり自覚でき、起きたらだいぶん痛みが薄らいでいきました。
 カチカチだった肩胛骨は少しゆるんでいます。
 股関節はさすがに手強い。

 耳まわりの筋肉をマッサージすると、身体が柔らかくなると聞いたことがあります。私の場合、いくらやっても耳まわりはほぐれず、耳全体を上下に潰したりしたら、ギャッと声が出るくらい痛いんです。さっきふと、耳を揉んでみたら、あら不思議、全然痛くないのです。
 もうひとつ。ジムに行った翌日は全然お腹が空きません。朝は(妻に飲まされている)スムージーのみですが、お昼は要らないくらいです。たまたまでしょうか?

 以上、経過報告その1でした。次号を待たれたし。

      ◎

 ホグレルに関する最初のエントリーは、こちら。

2017年1月の練習

f:id:mugibatake40ro:20170202160205p:plain

月間195km。

 今年の目標である「スピードの底上げ」にむけて少しずつ前進した1ヶ月でした。以前は1人でも3:50/kmペース程度の1,000mインターバルを5本やっていたんですが、年明けにやってみるとまったくスピードが上がらず愕然としました。
 まずは1km3本を、レスト1km(てことはレペに近いかも)でいいから完遂することにし、身体をスピードに慣らしていきました。ほとんどジョグはしていません。週末はロング走をしようと考えていたんですが、1月3日の非公認フルマラソンと21日の東京十社巡り53kmだけでした。不安だった29日の駅伝(3km区間)をなんとか4:00/kmペースで走り、まずまず充実した1ヶ月でした。
       ◎
 2月は、1,000mのインターバルを4本やるようにし、悪天候や体調の悪い日は短めのダッシュなどにしてみます。それから、ストレッチ専門のジムに入会し、2日に1度通う予定です。(うちから3キロなので復路はジョグするかも)

1月最後のラン

 年が明けたあとどんどん時間が過ぎることを「1月行く、2月逃げる、3月去る」なんて言いますが、広島のふるい人たちは、1月は「いぬる」と言っていました。帰る、とか、去るという意味です。「はあ(もう)遅いけえ、そろそろいぬるわ」というふうに使います。……こんな情報、不要でしたか?

 2日前の駅伝でつかったものを返却する必要があり、ランニングクラブへ。ついでに練習会に参加しました。
 まだ落ち着きませんが、1月はほんとうに多忙でした。
 週末には非公認フルと都内グルグル企画走53キロ走を一度ずつやりました。それでも月間の総距離はとても短いんです。平日は、週2回くらいのスピード練習(といっても、1キロ×3本程度)をやった以外、ほとんど走っていませんから。とにかく今年の目標はスピードの底上げです。2月は4本できるようにします。

 練習会では中級クラスの遅めのクラス「8,000mPR(4:50 - 5:00/km)+ 1,000mFree」と初級クラス「6,000m(5:30/km)+2,000mFree」をハシゴしました。
 筋肉痛はないつもり。でも、走りだしたらどこかバランスが悪いような気もします。後ろのランナーに、足を引きずっているように見えると指摘されました。
 先日の駅伝では心拍数が 200bpm まで上がっていたので、今日は心臓バクバクはやめようと思っていたんです。ところが、ラストの Free で先導してくれるコーチがダッと飛び出すと反射的に後ろについてしまい、BU気味に引っ張られて 3:41。やれやれ。

 アップやダウンをふくめ、計19km走りました。
 平日に10km以上走るのは今年初めて。月間距離を計算したら195kmでした。「いぬるさい電車を使わず帰宅ランにすれば 200km オーバーだったな」といった距離への執着はしばらく捨て、スピードだけを意識します。

至言

 何年か前、私がたまに顔を出すランニングクラブで、オールアウトするまで必死に食らいつく女性がいました。ある日、「いつもすごいね」と褒めると、「ついていけないペースでも、20回もやればクリアできる。そうやって速くなってきた」と返ってきたので、私はますます感心したのでした。
 至言ですね。
 私ももう少し頑張ろう。