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東京十社巡り

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 毎年、東京十社巡りをされているウルトラランナーの方に誘っていただき走ってきました。1月21日(土)のことです。
 東京十社の説明は、Wikipediaに譲ります。
 明治最初に、東京近郊の格をつけた十二社のうち、六所神社(府中・大國魂神社)と鷲宮神社(埼玉県久喜市)をのぞく十社を巡ることだそうです。私は明治以降の神道にはあまり興味ありませんが、距離走のつもりで参加しました。
f:id:mugibatake40ro:20170125164109j:plain 30名ほどが大江戸線・大門駅に集合し、まずは芝大神宮へ。集合写真を撮ってから、8時40分くらいにスタートしました。気温は低いんですが、日が差しているので暖かい。
 右の写真は亀戸天神。天神さまといえば学問の神様・菅原道真と梅。東風が吹いたのか、梅がぽつぽつ咲いています。受験生がたくさん訪れるシーズンでしょうが、朝早かったせいか人はまばらです。
 
ここで合流した方と一緒に走りました。おかげで退屈することなく、助かりました。
 芝大神宮 → 富岡八幡宮 → 亀戸天神 → 神田明神 → 根津権現 → 王子権現 → 白山神社 → 日枝神社 → 赤坂氷川神社 → 品川神社と巡り、大門駅に戻って終了。16時36分にゴールしました。
 富士塚好きな私は、白山神社の奥の富士塚はパスしましたが、駒込富士神社(神社自体が富士塚になっています)と品川神社の品川富士もきちんと登頂しました。
 コース図はもらっていたのに、ところどころ遠回りしています。GPSでは58kmとなっていたけどビルの谷間で誤差が出ていたようです。「キョリ測」で計測しなおすと、52.6kmでした。少しロスもあるので、53kmと記録しておきましょう。
 下の写真は、左が神田明神。いちばん賑わっていました。右は、十社巡りの案内板です。同じ案内はいろんな神社で見かけましたが、写真は品川神社のもの。

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ああ、忙しく……。

 年末からずっと忙しく、たぶん、今月100kmも走ってないと思います。
 1日おきとか2日おき、夕方か深夜に外にでて、1,000m×3本くらいだけをやっています。不調で、いまは1,000mは4:00/kmを切って走るのが精一杯だし、じつは途中で止まってしまうこともあるんですが、今日はわりとうまくいきました。
 スピードの底上げをしなくては。
 今年の平日はこんな練習ばかりにします。

不調……1月14日の日記

 私がたまに通うランニングクラブがお手伝いしている、某駅伝の練習会でした。本日のメニューは、ストレッチ&ドリル&4kmタイムトライアル&筋トレ&ストレッチ。
 4kmTTでは、私は5:00/kmの目安のランナーとして走りました。200mごとに置かれた標示を60秒で通過すればいいので、ペースをつくりやすい。19:49だから、うまく走れたと思います。
 5分ペースで頑張るみなさんを見て、ふと自分を振り返れば、最近、どうもうまくいきません。今は平日はスピードを上げて短く走るだけにしているんですが、4:00/kmを2本も走ると気分が悪くなります。昨年末はなんてことなかったのに……。とりあえず、心拍を上げる練習を続け、2kgほどオーバーした体重を1週間ごとに1kg落とすことにします。炭水化物を減らせば体重は調整できますが、それでどれだけスピードが上がるかな。

足首の底屈・背屈と離地のタイミング

 キロ5分はめいっぱいのペースではないつもりですが、1月3日のフルマラソンで疲れたのでしょうか。9日に、30kmジョグのグループ走をやっていたところ、ハムストリングスやお尻が悲鳴をあげてしまい、19kmでリタイアしました。先輩ランナーから「お尻やハムが痛いということは地面を蹴っているのではないか・あるいは身体の一部に負担をかけすぎではないか」と指摘してもらいました。後者のご意見はそうかもしれませんが、優秀な長距離ランナーって筋肉痛がないのか、あっても全身満遍なく疲れるのか、わかりません。私の場合、いままで使えてなかった筋肉が目覚めて、鍛えられている最中という気もします。今後の研究課題です。
(ひとつ書き添えますと、最近大腰筋が攣ったりもするんですが、総じて、身体の中心近くが筋肉痛になるのって不快ではないんですよね。ジンワリとした疲労にはむしろ多幸感さえ覚えるんじゃないかと思います)

「地面を蹴るな」とよく言われます。おそらく足首を底屈(足関節の角度を大きく)させて地面を蹴るな、という意味だと思います。足首の底屈をする筋肉は、ヒラメ筋・腓腹筋・後頸骨筋・長腓骨筋・短腓骨筋などの、ふくらはぎの筋肉が主体です。
 私は最近、ふくらはぎのダメージはほとんどないんです。
 繰りかえしますが、筋肉痛になるのはハム、お尻、大腰筋など。
 ハムストリングスは股関節の伸展や膝関節の屈曲にかかわる筋肉群で、骨盤と膝あたりをつないでいます。お尻の筋肉とともにハムストリングスが蹴ることには貢献しない気がします。ともかくハムの負担を減らす方法を考えたいと思います。

 ところで。当面、私が気になるのは、足首の底屈ではなく背屈(横から見たときに、足関節の角度を小さくすること)なんです。私は学生時代よく正坐をしていたせいか底屈は得意なんですが、背屈が苦手です。このストレッチングボードにきちんと乗っていられるのは17.5度くらいまでじゃないかなあ。20度だと少し踵が浮きます。
 足首は硬いほうがアキレス腱の伸張 - 短縮サイクル(SSC)が発揮できていい、という話も聞くんですけどけど、それでも限度があるんじゃないでしょうか。可動域を少し拡げたい気もします。

『ゼロベースランニング』の著者・高岡尚司さんは、胴体の後方で接地しているのはアクセルになるから、身体の後方での接地時間は長くてよい、なるべく後方で離地せよと書かれています。離地を遅らせるドリルは、こちら。


書籍「ゼロベースランニング」P110◉カカトを押しつける〜離地を遅らせる〜

 着地は短いほうがいいと思っていましたが、高岡氏がおっしゃるように、着地してすぐに弾むと上へ跳んでしまいます。ガーミンのランニングダイナミクスを計測すると、やたら接地時間が短いくせに上下動の激しいヤツがいたなあ……(俺だよ!)。私は離地を遅らせてベクトルを前に向けるのが大事なんですね。

 よく引用される、榎本靖士ケニア人長距離選手の生理学的・バイオメカニクス的特徴の究明~日本人長距離選手の強化方策を探る~」(2007、PDF)には、接地時間に関する興味深い結果が出ています。日本人選手よりケニア選手のほうが接地時間が長かったのです。日本選手の接地時間が145±6msに対し、ケニア選手は156±9msとあります。

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 上図の説明を引用します。
(略)ケニア人選手と日本人選手の支持脚のキック動作をスティックピクチャで比較したものである.ケニア人選手では,接地から離地まで大腿の動作範囲が大きく,とくに支持期前半に下腿が大きく前傾し,その後大腿が大きくスウィングしている様子がわかる.とくに大腿が垂直になる姿勢では,その違いが顕著である.

 ケニア人の背屈角度は最大何度だろう? 今度、この図を測ってみますね。
 追記=膝が曲がった状態で、足首は30度くらいまで背屈していました。

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多摩川マラソングランプリで走り初め。

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 昨年1月3日のこと。ジョギングしていると、多摩川で大会をやっていました。エイドの方にたずねると、毎年開催しているフルマラソンだそうです。「それじゃあ、来年出てみよう」と思って丸一年。
 ロング走のつもりで参加しました。
 京王相模原線の京王多摩川駅で降りて河原まで歩きます。京王閣のそばです。
 1月3日なのにあったかい。富士山がよく見えました。短パン&長袖・半袖シャツの重ね着を選択しましたが、半袖でもよかったな。
 フルマラソンの部は9時10分スタート。
 42kmを走りきれることの確認と、年末年始の日本酒&餅を消費するのが目的です。「疲労を残したくないから今日はジョグで走り、結果サブフォーでいいんかな」程度に考えていました。ときどき寄らせてもらうウルトラランナーの週末フルマラソンは5:30/kmペースでもかなり速いんです。ところが、この大会はスピードを出す人がけっこういて、つられます。まあいいや、5:00/kmペースで行こう、と切り替えました。
 多摩川の土手を走るからコースはフラットです。いつものホームコースですから発見はない。退屈です。府中四谷橋の先のパチンコ屋のところで折り返し、一度スタート地点に戻ってハーフ終了。さらに、同じコースをもう一往復します。ああ、退屈。
 そこそこあった風が強くなったか、あるいは自分が耐えられなったのか、35km過ぎたころ向い風に足が止まりました。給水が(ハーフ地点以外は)水だけだったからエネルギー切れ気味だったのかもしれません……いやいや、ロング走不足だな。ラスト2kmでなんとか恢復しましたが、情けないかぎりです。タイムは3時間30分台。まあ、タイムはどうでもいいんですけど。

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5:10/5:03/4:59/4:59/4:58/4:56/4:57/4:56/4:56/4:56/
4:59/4:56/4:55/4:54/4:58/4:53/4:58/4:57/4:54/4:57/
4:54/5:12/4:57/4:52/4:49/4:56/4:56/4:56/4:58/4:55/
4:59/4:59/4:49/4:55/4:59/4:59/5:20/5:20/5:06/5:20/
4:59/4:45/1:08
(42.27km、3:30:16)

 毎回、非公認レースを走るたび、「本番じゃないから、と油断して大失敗。準備を怠ったためトラブルが起きた」と書いている気がします。ソーティマジックを履いていたんですが、マメ対策をしなかったので今回はずっと左足の裏が燃えているようでした。
 お尻の筋肉や大腿四頭筋も痛んだし、まだまだ鍛え方が足りません。
 これからすこし上げていきます。

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2017年、あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 仕事を積み残しているのでスッキリしませんが、気分にかかわらず新年はやってきます。大晦日も元日も吞んだくれました。休みと決めた日は徹底的に弛む作戦です。
 ただいま2日。ぼちぼち仕事を始めました。
 走り初めは明日です。^^

 元日はお昼まで寝ていたので、ニューイヤー駅伝は最後だけ観ました。
 旭化成が18年ぶりに優勝。村山兄弟、市田兄弟の双子二組が走ったそうです。宗猛総監督ももちろん双子。
 双子ランナーがなぜ長距離界で力を発揮するのか、に関しては、「互いに切磋琢磨できるから」とか「相手を通じて自分を客観視できるから」などと聞いたことがありますが、それならほかのスポーツでも双子の優位性が活きるはず。モハメド・ファラー選手は、8歳のときに生き別れた双子の兄と再開した、と2年くらいまえに報じられましたが、となると、ファラーは兄弟の二人三脚で強くなったわけではありません。双子ランナーが持久走で活躍する背景には、もっと生理学的な理由がある気がしますが……。

 本日は、箱根駅伝の往路の日。5区だけ視聴しました。
 私は箱根駅伝を観る習慣はありません。22歳になるまでテレビ中継がなかったからだと思います。母校を応援することもありません。
 ただ、某大学が勝つか負けるかで新年の仕事の内容がほんの少し変わるものですから結果は気になります。青山学院大学の5区の選手が、私と同じ町の出身と知り、にわかファンになりました。出身大学の帰属意識は希薄なくせに、出身高校や広島出身の選手は応援したくなります。原晋監督も広島県出身です。
 ともかく往路が無事に終わってよかった。テレビ局も箱根ファンも、内心トラブルを期待しているんじゃないかと思うことがあります。ケガや脱水で失速したり、もうちょっとというところで襷がつながらないといった「ドラマ」が起きたら視聴率は跳ね上がるんでしょうし、ニュースでも映像が繰り返し流れます。とはいえトラブルは起きないに越したことはない。
 復路もみんな無事で、実力を発揮されんことを祈ります。明日、彼らが箱根路をキロ3分で走っているころ、私はキロ5分半で多摩川を走る予定です。

        

 ひとが頑張っているのに自分がボンヤリしてちゃいけませんよね。
 2017年の自分のこと。
 毎月400km走っていたのを、いまは300kmに減らしていますが、今後はジョグを極端に減らして、週3回のポイント練習のみにしてみようと思います。平日2回スピード練習&週末ロング走といった感じです。絶対的に足りないスピードを底上げするのが目的です。
 萩往還があるので4月はロング走をたくさん入れますけど、それ以外は心肺強化に努めてみます。
 スピード練習は坂道ダッシュ(上り、下り)、インターバル(400mを10〜15本とか、1,000m5〜7本など)、ビルドアップ、レペティション、ペース走などを組み合わせる予定。うまくいくかどうかわかりませんが、なんちゅうか、人体実験です。
 走らない日は、筋トレやストレッチにあてます。疲労抜きの研究もしなくちゃ。
 では、また更新します。

いつもこの日は……12月24日の日記。

 水曜日(21日)にぶつけてしまった太腿前面は、アザにこそなってないけど、案外痛みました。2日間休み、天皇誕生日でお休みだった金曜日夕方に走り始めたものの、着地のたびに大腿四頭筋が痛みます。平坦な道しか走れず、ジョグペースで20km。

 翌土曜日は、17時スタート。
 ぶつけた箇所よりも、やや内側の膝寄りに痛みが移動した感じです。少しは恢復している気がします。平坦なところは飽き飽きしたので、7キロくらいから緩い坂道を昇って降りてきました。
 約2時間、18km走ったんですが、すれちがったのは学生らしき男性2人だけ。歩く人も少ないんです。「みんな昼間に運動を終わらせたのかなあ。それとも世間に何かあったんかなあ?」と不思議です。しばらく考えたあと、クリスマスイブに思いいたって納得しました。例年、この日はランナーが少ないんです。
 数年前のクリスマスイブ、すれ違ったランナーは1人だけでした。それが若い美ジョガーでして。互いに視線を交わすことなくすれ違ったんですが、見知らぬ女性と秘密を分かち合った気がした……ということにしたのでした。

 クリスマスイブといったら、キリスト教徒でないかぎり、「子供がケーキ食べてプレゼントをもらう日」だから、うちとは関係ありません。
 帰宅後、妻に「夕飯はなに?」と言うと、「水餃子よ」と返します。
 食後少し仕事して、焼酎のお湯割りをすすりましたとさ。

痛てて。……12月21日の日記。

 昨晩のこと。多摩川沿いをジョギングしていました。19時くらいでも、冬至の1日前だから真っ暗です。見慣れないイルミネーションが目につきました。近づいて見てみようと方向転換したら、

 ガツン!

 右腿前面に衝撃。しばらく悶絶しました。
 木の手すりの端っこに右腿前面をぶつけていました。
 暗がりにまぎれてよく見えなかったんですね。
 そこから2キロほどゆっくり走ってみたところ、右足を接地するたびに衝撃が走ります。大腿四頭筋が衝撃を吸収してくれるということはようくわかりました。
 方向転換するときスピードを緩めたので、歩くようなスピードだったんです。「あの速度での打撲なんだもの、すぐに治まるだろ」とタカをくくり、いちおうアイシングと湿布で対処しましたが、1日経っても痛みは引きません。
 しばらくジョグだなあ。
 みなさんも暗がりランにはお気をつけくださいまし。

『日本のマラソンはなぜダメになったのか』感想

 歴代のフルマラソン日本最高記録保持者である(以下敬称略)宗茂、瀬古利彦、中山竹通、児玉泰介、犬伏孝行、藤田敦史、高岡寿成のインタビュー集です。
 ひとりにつき一章割いて、当時の練習法、現在のマラソン界への提言が披露されます。お風呂のお伴に、1日1人か2人ずつ読みました。
 私は駅伝を重視しているかぎり日本のマラソンの将来は暗いと思っています。日本の中長距離界はガラパゴス化していて、その最たる証拠が「日本人1位」なる単語でありましょう。マラソン中継でも、私は後方で駆け引きする日本人よりアフリカ系のランナーに注目しています。
 そんな私でも、過去、日本最高記録を叩き出したランナーの考え方を読むのはやはりとても面白かった。

       

 1965年生まれの私が子供のころ、世界に伍する選手だとワクワクさせてくれた3大アスリートは王貞治、具志堅用高、そして瀬古利彦でした(次点は縄跳びの鈴木勝己かな)。瀬古選手のレースは面白かった。宗兄弟やイカンガーにぴったりくっついて、トラックに入ってから見せるラストスパート! じつにテレビ向きな勝ち方でした。
 宗兄弟や瀬古に翳りが見えはじめたころ、中山竹通という傑出したスピードを誇る選手が現れます。1985年のワールドカップマラソン広島大会で、中山選手は2:08:15(当時の日本最高記録)の2位になりました。私はたまたまレースを沿道で応援していました。
 その後、何度か記録が塗り替えられ、2002年に高岡寿成選手が2:06:16をマークしましたが、その記録がいまだに破られないばかりか、2時間6分台の選手すら出ていないのはみなさんご承知のとおりです。アフリカ勢はどんどん記録を伸ばしていますが……。

       

 日本マラソンの練習法は、宗兄弟や瀬古が確立した基本を軸に、後続の選手が練習の意味を考え抜き、自分の個性を伸ばすため工夫を重ねたとわかります。中山をのぞく6人の練習メニューが公開されていますが、月間距離も内容もすさまじい。ハイペースの40キロ走が当たり前だったことにも驚きました。彼らは人一倍練習し、失敗を糧にして記録を樹ち立てたのです。
 悲しいかな、それら練習法の伝統は途絶えてしまったようです。たしかに非科学的な根性論にも見えるんですよね。しかし正しい科学的トレーニングに最大公約数的な正解もがあるわけじゃないんです。ケニアのカレンジン族は宗や瀬古ほど走り込んでないかもしれませんが、彼らが科学に基づくトレーニングをしているとも聞きません。
 現在の選手は、月間1,000km走るような練習を古いと考え、自主的に工夫することもなく監督のメニュー通りにやるだけだ、マラソンの練習をやってケガするより正月に駅伝に出ていればいいと思っている、ペースメーカーにしたがって自分でレースをつくらない、アフリカ勢に負けると端から決めているから追わずに「日本人何位」を気にする……など、手厳しいことがいろんな元ランナーの口から発せられます。
 何度か名前が出てきた川内優輝選手は、彼らより練習量は劣るかもしれませんが、自分で工夫して泥臭く努力する、ある意味昭和っぽいランナーです。往年の選手の40キロペース走が、彼の場合、レースなのかもしれません。防府読売マラソン、ガンバレ!
 登場する7人の歴代日本最高記録保持者のうち、箱根駅伝を走ったのは瀬古(早稲田)と藤田(駒澤)だけ。その2人も学生時代にフルマラソンを経験しています。高岡は龍谷大に進学して中距離を走り、あとの4人は高卒で実業団入りしているから、全員、箱根駅伝至上主義とは違うかもしれません。

       

 われわれ市民ランナーはトップ争いや日本記録更新なんて無縁でしょうが、目標タイムや昨日の自分、特定のライバル(←私にはないけど)と競っています。この本には参考になることも見いだせるはずです。
 私の場合、たとえば、

(略)他人がやらないことをしなければいけないと思います。それをやらなければ勝てるはずはない。私の場合は「ケニア人は自転車に乗っていないから俺も歩こう」と思ってずっと歩いていました。それを若い選手に何度言ってもわからないんです。
(第二章 瀬古利彦)

同じチームに5000mを13分26秒78で走ってハーフマラソンも1時間01分36秒の記録を持っていた年下の選手がいて、ポイント練習では太刀打ちできないくらいでした。でも彼は歩く時、腰が落ちた遅い歩きをしていたので、「そこを直さないからマメができて、2時間10分を切られへんのや。歩くときはキチンと歩け」とよくスタッフから注意されていましたし、私もしていました。彼はそれを理解しようとしなかったので(略)結局ベストは3回目のレースで出した2時間10分07秒に留まりました。体力もあるのでつなぎのジョグも練習内容もすごかったのですが、本人はそれで十分だと考えて走っていたのだと思います。
(第五章 犬伏孝行)

 などなど。 
 私ももう少し工夫して頑張ります。

今日のあれこれ……12月17日の日記。

 某練習会のペースメーカーをやってきました。
 朝、7kmゆるジョグして会場へ。おとといの練習会のダメージが残っていて、かなり不安です。6:30/kmでしか走れなかった昨夜よりは少しマシですけど。
 1,000m(R=400m)× 5本のインターバルで、私は、4:20〜25/kmの組を先導することに。10人以上のグループでしたか。「走れなかったらすみません」と冗談(半分本気)を飛ばしてからスタートしました。
 200mおきに距離表示の看板があるので、そこを52〜53秒で通過すればいいんですけど、00:53の次が01:46で、ええっとその次が……うひゃあ、寝不足で頭が働かない。
 GPSウォッチ・ガーミンのLAPペースを見ながら走りましたが、誤差が生じるのと遅れちゃいかんという気持ちがあるようで、最初の2本は4:15 - 4:15。みなさんすみません。その後は調整して、4:23 - 4:23。ふう、なんとかまとまった。
 ラスト1,000mはフリーでどうぞと言うと、みなさん前に出ます。私はラスト200mだけダッシュして4:09でした。お尻とハムが悲鳴を上げましたが、無事終わりました。ほとんどみんな走れたんじゃないかな。
       ☆
 以下、ハプニングふたつ。
《その1》あったかいので直前にロングパンツを脱いで短パンになりました。しかし短パンの紐がゆるんでいたらしい。スタート直後からずり落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしました。1本目が終わったリカバリーできゅっと結んでことなきを得ました。指がかじかむような気温じゃなくてラッキーでした。ファインプレー。
《その2》途中、隣のグラウンドから軟式の野球ボールが飛び込み、私の胸元をかすめました。ハッとして左手で捕ろうとするも、失敗。さいわい誰にも当たらず、ボールは消えていきました。凡プレー。

練習会でレペ……12月15日の日記。

 本日、ちょっと時間ができたので練習会へ。帰宅後また仕事ですけどね。T_T
 都合によりコーチが1人だけとのことで、みんなまとめてレペでした。
 ランナーのみなさんには説明不要ですが、レペはレペティションの略。全力で走って完全休憩して心拍数を戻し、また全力……を繰りかえすトレーニングです。私の場合、本日、全力を振り絞ったかって……? どうか聞かないでくださいまし。
 参加者は15人くらいかな。800mのコースを周回します。
 設定は、

 3,000m20分まわし2,000m15分まわし1,000m

 でした。1キロ5分ペースだとしたら、3,000mと2,000mのあと、それぞれ5分間のインターバルがあるということです。
 おとといのジョグで、坂道ふくめ50〜150mのWS(ウインドスプリント)を15本くらい入れ、うち1、2本、胴体を使ったいい感触をつかめました。再現できるかな。
 わざと10秒遅れくらいでスタートした私。設定ペースに関してはまったくのノープランです。最初の3,000mを4:15/km、以下4:00/km、最後の1,000mは4:00/km未満でいこうかな、とぼんやり思っていましたが、最初からみんな速いので、こちらもつられました。何人か抜くうちに、4:05/kmで走ると言っていたコーチの背中が見えたので、追いかけます。ラスト400mは息が弾みました。結果、

  • 4:044:004:0212:06

 折角なら12分カットしとくんだった。
 つぎの2,000mは8:00と目標を定めます。最初より1,000m少ないので気が楽です。

  • 4:003:597:59

 計画通りまとまりました。ラスト200mは息が苦しかったけど、「脚ではなく胴体で行け!」と自分に言い聞かせました。
 最近、左回りのこのコースを走ると左足のアキレス腱がズーンと痛みます。路面が硬いせいかな。新品のソーティを履いていました。
 最後の1,000m。またまた最後尾からスタート。2本やったあとだと、同じペースでも楽になると実感します。少しあげたいけど、4:05/kmペースのコーチの後ろに総勢5人のグループができていて、抜けません。最後の300mで1人抜けだしたら少しバラけたのであわててスパートしましたが、追いつけず。無念。

  • 3:47

 ラスト1,000mはやや悔いが残りますが、どれもラストスパートして心肺を追い込んだので、いい練習になった気がします。この設定のレベはだんだん距離が短くなるぶん気持ちがラクになりますね。おもしろいかも。
 スピード持久力はわからないけど、スピードは戻ってきました。

 アップとダウンふくめて13kmくらいは走ったかな。(14kmでした)

『白米が健康寿命を縮める』……チョーこええ。

 ※説明するのが面倒くさいので、今回は炭水化物と糖質をごちゃまぜに使います。

 数年前、テレビで見た村田諒太選手と女性タレントの会話。
 女性「どんな料理が好きですか」
 村田「ん〜、和食は苦手です」
 女性「ええッ! 和食はヘルシーなのに」
 村田「食べたあと、口のなかがベタベタするのがイヤなんです」
 ……私の感想はこうです。「村田選手よ、私には分かるよ」

 20年くらい前、禁煙してから、甘さに過敏になりました。ある日、ビールを飲んでいると、いつもより格段に甘い。「誰かが角砂糖いれたのか?」とあたりを見ました。煙草を吸っているあいだはビールの甘さを感じてなかったんですね。
 走りはじめてから「本来、人間はどんな動物だったか」と考えるようになりました。前にも書いたとおり、人間の食事に関して私なりの結論は出ています。

 虫歯になる食べ物は、もともとの人間の食べ物ではない。

『炭水化物が人類を滅ぼす』などには血糖値上昇の弊害や糖新生のメカニズムから炭水化物は必須では無いと説明されますが、もっとシンプルに、甘いものは虫歯になるからそもそも人間の食べ物ではない、と言えるはずです。ビール、日本酒、ジュース、お米、パン、砂糖の入った料理やお菓子などを食べると口がベタベタします。あの粘りは炭水化物に共通ですよね。
 人間の歯は霊長類のなかでもかなり硬いと、島泰三『親指はなぜ太いのか』にあります。その頑丈な歯を齲蝕(うしょく)させるものが糖質です。野生動物は虫歯になると命取りでしょう。かつては人間だってそうだったはずです。われわれの身体は糖質を摂るように設計されていないのです。
 虫歯になる・ならないの観点から人間の食事について書いた本はないかと検索していると、花田信弘『白米が健康寿命を縮める』が見つかりました。サブタイトルは、「最新の医学研究でわかった口内最近の恐怖」。
 一読……ああ、こわかった。
 あまりにもこわいのでサーッと斜め読みし、おそるおそる読み返しました。
 虫歯の穴や歯肉溝から侵入した細菌が体内にいじわるをし、血管系の病気や、がん、認知症につながるというのです。慢性炎症を引き起こし、ジワジワ身体をむしばむというのも恐ろしい。その影響は私の想像を超えていて、チョーびびりました。足の動脈と口内細菌は9割方一致するんですって。
 はい! 歯磨きします! 歯医者に行きます! 糖質は極力避けます!
 砂糖と、加熱して糊化した穀物や芋類のデンプンは大敵らしい。
 砂糖は頑強なエナメル質を融かし、米はその内側の象牙質を虫歯にすると書かれています。和食はじめアジア料理は砂糖をふんだんに使います。
 旧来の主食重視は理想の食事ではない、と著者も書いています。瑞穂の国に生まれた我々は、お米を残さずたくさん食べることこそがいいと教えられてきましたが、それにより病気になるのであれば、見直すことも必要です。この本にあるとおり、カロリーという概念も見直すべきです。虫歯になる甘いものばかり食べてカロリーを稼いでも仕方ない。必要なのは、人間がもともと必要としている栄養素だもの。

 ……ひとつ疑問なのは、果物です。
 果物では虫歯になりませんか? 私は果物は多少食べたいんですよね。たとえば、オレンジ色ではなく黄色い柑橘類は、比較的甘みが少なく酸味がまさっています。これからの季節だと、蜜柑は嫌いだけど、金柑は好物です。
 熟れたバナナは口がネチャネチャしていて苦手ですが、どうなんだろう、サルはバナナを食べて虫歯にならないのかな、と思ったら、こんな記事(動物園の食卓革命 バナナ禁止、サル健康に:朝日新聞デジタル)がありました。

サルにバナナなどの果物をやめたら肥満がなくなり虫歯も減ったとの英国の動物園の発表を参考にした。

 雑食できる人間は火を使うことで米や麦や芋、アク抜きしたドングリを食べられるように加工しました。結果、安定的な食糧を得て人口は爆発的に増加しましたが、一方で糖質による病気や肥満に悩まされました。
 生態系から飛び出したわれわれは地球上に殖えすぎたのではないかしら。考えれば考えるほど、甘くて(私以外には)美味しくて罪深き、炭水化物。

      ☆

 この本で、目から鱗が落ちたことをひとつ。
 675年、天武天皇が肉食を禁じたのは仏教的な考えに基づくものだといわれてきましたが、著者は否定しています。禁猟は春から秋までと定められていました。農耕期はきちんと農業に従事させ、年貢を確保させたかったのだ、と言うのです。動物よりも米は管理しやすく税金をとりやすい。なるほど。

白米が健康寿命を縮める 最新の医学研究でわかった口内細菌の恐怖 (光文社新書)

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親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)

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炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

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『ゼロベースランニング』と、台形&大転子

ゼロベースランニング 走りの常識を変える!  フォームをリセットする!

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!

 

 先日来、何度も読み返しているランニングフォームに関する本です。著者・高岡尚司さんは、裸足でフルマラソンを2時間45分39秒(裸足ランの日本記録)で走られた方です(ランニングシューズを否定している本ではありませんので念のため)。
 ときどき「裸足で走ればすべてが解決する」という意見を耳にしますが、私は疑っています。素足もしくは裸足系シューズを履いたランナーを観察すると、踵着地でおそるおそる走っている人が案外多い。アベベは裸足で世界最高記録を出したけど、たいていの人は、裸足になるとランニングシューズを履いたよりずいぶん遅くなるはずです。かくいう私もビブラム・ファイブフィンガーズではキロ5くらいまでしか出しません。
 高岡氏は、裸足で走り始めてから、ふくらはぎを左右それぞれ3回ずつ痛めたそうです。故障を通じてたどりついたフォームの基本は、胴体を使って走るということ。私はいま「胸部から骨盤までを使って走り、手足はついてくるもの」という考えていますから、いい本に巡り会えました。
 そのうえで、着地や腕振りなど、いろんな動きを解説しています。フォームやストレッチのモデルとなっているのは著者自身。写真がたくさん挿入されています。
 私は、月に3〜4回、裸足系ランニングを取り入れています。VFFやサンダルで走ると、身体のおかしなところがビビッドに自覚できるというメリットがあるからです。

 さて、本文の内容に少し触れます。《胴体の動きは四肢の動きに先行する》《脚は自然についてくる》などの項目は私の考えを補強してくれます。「蹴ってはいけない」とか「踵着地はいけない」というのは、ランニング初心者には参考になるでしょう。
 私がビックリしたところはたとえば……。
接地時間は短ければいいわけではない》は初耳でした。
大転子で加速する》も、どういうことなのか考えさせられます。いままで大転子を気にしたことがなかったんです。身体を台形に使うことで大転子が移動し、バネが生きるとあります。私なりには、支持脚になって踏み込む瞬間、その脚に体重がきちんとかかり、地面反力を全身で受ける姿勢のつくりかただろうと解釈しています。

 著者が書くことが、アフリカ人の男性ランナーのフォームの解説になっているのがおもしろい。ケニアやエチオピアのランナーは(よく見たら全員というわけではありませんが)フォアフットで着地し、胸を出すようなフォームです。腕振りも似通っています。つまり、彼らは理にかなった走り方をしている、ということでしょう。
 日本人は体格や筋肉の質が異なることがあったとしても、目指す走り方は同じだと私は考えています。
 この本のフォームを完全に習得するには時間がかかるでしょうが、読者が真剣に考えることで、跳ね返ってくることが大きいという予感があります。
 繰り返し読みます。

今年2回目の練習会……12月8日の日記。

 スピードを出す気になれないので、きちんと週1で練習会に顔を出すことにしました。ただ、いつも参加する中級クラスがお休みの日でした。
 本日の設定は、5,000m(R=400m)2,000m(R=200m)フリー1,000m。
 5,000mと2,000mは、ペース走(ロングインターバル走?)で、上級クラスは3:50/km、初級クラスは4:50/kmというペース設定……。

 迷わず後者を選択したのでした。

 おろしたてのミズノ WAVE EKIDEN を履いていました。初めて履くシューズは、27.0cmと26.5cmでいつも迷い、小さい方を選ぶと必ず後悔するんです。右の親指の爪が黒くなっちゃったかなあ、と痛みをこらえて走ってました。バカです。安定性も今ひとつな気がします。残念だけどジョグ用にしよう。
 4:50/kmはきつくないペースですけど、こらえ性がありません。シューズのせいにしてやめちゃおうかな、なんてふと思うのが情けない。ほかのランナーのフォームを見たり遠くを眺めて気をまぎらわせました。練習もレースも「やる気」が大事ですね。モチベーションを維持して最後まで走り通す気持ちを養わなければ。
 ラストの1,000mは、前に飛び出した人を追い、ビルドアップ気味に差をつめていましたが、とらえられず、無念。それでも3:39は、自分ではまあまあかな。

 4:45/4:45/4:48/4:48/4:47(2:25)4:50/4:50(1:12)3:39
 =40:50(4'44/km、距離8.6km)

 アップとダウンあわせて14キロ走りました。